
テレビゲームなどに耽溺することで没コミュニケーションの状態が長期にわたり続くと、前頭連合野の働きが衰弱した「ゲーム脳」になることが脳科学者によって指摘されたことがあります。
前頭連合野は、他者の感情を推し量ったり自分の感情をコントロールする働きもあるので、この働きが弱ると「キレやすい」人格になってしまうと考えられています。
「ゲーム脳」という言葉には、マスコミも飛びつき一時期、話題となりましたが、これを批判する声も多く、ゲームをやりすぎると「ゲーム脳」になるという言い方には、科学的というよりも、テレビゲームに対するある種の偏見やイデオロギーが感じられます。
しかし、最近の少女の誘拐殺人事件やワケもなく人を殺すような若者が明らかに増えている現実を見ると、前頭連合野の衰弱あるいは未成熟が広範囲にわたって発生しており、それは、幼年期に没コミュニケーション的な環境の中に置かれたことが原因だと考えられるのではないでしょうか。
子供をどのようなコミュニケーション空間で育むべきなのかについて根本的、全面的に考え直す必要があるのではないでしょうか。